みなさんは一人カラオケに行ったことがありますか?
今回の記事では、暇さえあれば一人カラオケに行きまくっている私が、主にこれから初めてヒトカラに行きたいという人に向けて、一人カラオケの注意事項や楽しみ方などを紹介したいと思います。
初めての一人カラオケ(ヒトカラ)ガイド(入店前編)
記事がとても長くなっているので、大きく入店前編、入店後の2つに分けていきたいと思います。
まずは入店前編から!
ヒトカラはいまや寂しくないし、恥ずかしくもない!
「入店前編」にあたって、まずはヒトカラに行くにあたっての心持ちのお話です
そもそも、一人カラオケとはいわずもがな一人でカラオケに行くことですが、「カラオケは大人数で楽しむものだ」と考えている人も多いと思われ、「一人で行くのは恥ずかしい」というイメージもあるかもしれません。
しかし、その認識はほとんど誤っているといってよく、今やそんなことは全くないのです。
というのも、例えばカラオケに関する意識調査の記事によれば、カラオケ店を利用している人は、「男性では20代で21.1%、30代で37.3%、女性では20代で25.8%、30代で29.8%」が1人での利用で、全体でも16.8%が1人での利用だったとのこと。
また最近は(というより結構前からですが)、ヒトカラ専門のカラオケ店なんかもあったりします。
こういったことからも、一人カラオケは今では決して珍しくはないことがわかるかと思います。
ですので、これから一人カラオケに行こうとしている人は堂々とした気持ちで臨みましょう。そして、これまで「興味はあるけど恥ずかしいからちょっとな…」という思いで躊躇していた人は一度是非行ってみましょう。
安いお店選びのポイントは「ヒトカラ料金の有無」
ヒトカラにいくマインドが整ったら次はお店選びです。
カラオケルームには内装にこだわっているお店やメニューにこだわっているお店等いろいろありますが、大人数でいくならともかくヒトカラで利用する場合はどちらかというとそういった付帯サービスよりは値段の安さを重視する方が多いのではないでしょうか。
具体的なお店選びにあたって、安いお店は地域ごとに異なるので皆さんのお住いの地域のお店を検索して比較するのが一番なのですが、一般的な話として料金を重視してお店を選ぶ際に検討すべきポイントを解説します。
ヒトカラ料金に注意
安いお店を探すにあたってまず注意しなければならないことは、「ヒトカラ料金」の有無です。
一人カラオケは店側からするとどうしても客単価や利益率が低くなりがちなので、お店によってはヒトカラ専用の料金体系を設定している場合があります。お店によって呼び方は異なりますが、その専用の料金体系が「ヒトカラ料金」といった名称で記載されているかと思います。
ヒトカラ料金は、多くの場合は通常料金より高くなっているので、ヒトカラ料金の設定があるお店はそうではないお店と比べて割高になる可能性が高いです。料金体系をよく確認しておらず、あとから実はヒトカラ料金の設定があったなんてことにならないように、事前にチェックしておいたほうがよいポイントです。
ワンドリンクよりドリンクバーのほうが安くなるケースが多い
ヒトカラ料金の有無とは別の話として、一般的にカラオケ店の料金システムはフリータイム利用を除くと「①ワンドリンク(固定料金)+利用時間に応じた従量料金」のタイプと、「②利用時間に応じた従量料金のみ(飲み物はドリンクバー)」の大きく2つのタイプに分かれるかと思います。この2つの中ではヒトカラの場合には②のほうが安くなるケースが多いです。
この2つの料金システムを比較すると、多くの場合①は時間に応じた従量料金が②より安くなっていますが、ワンドリンクの固定料金(500円程度)がかかるため、長時間の利用になるほど①がお得になっていき、短時間の利用であれば②のほうが安くなるのが一般的です。
これをヒトカラの場合にあてはめると、ヒトカラでは後述の通り利用時間が短くなる傾向があるため、②のほうが料金が安くなる場合が多い、というわけです。ただ、これはあくまで一般論なので、お店によっては短時間利用のワンドリンクでも安いところもあります。
大体の相場と具体的なおすすめのお店
おそらく、日中の利用だと2時間くらいの利用で500円~1000円程度が一般的な相場かと思います。
しかし、地域(都心or地方、駅前or郊外)によって大きく相場は異なります。お店ごとの料金設定や利用時間にもよるので、料金を重視する場合は利用時間を想定していこうとしている店舗の料金表からシミュレーションしてみるのが一番です。
結局はみなさんの住んでいるエリアのお店を比べるのが一番のため、あまり意味はないかもしれないですが、あえて私がよく行く具体的なお店を挙げると、関東近郊にあるカラオケチェーンですが「歌広場」がヒトカラ料金の設定はなく、かつドリンクバータイプのお店となっていて、最も安くてコスパに優れているので愛用しています。
あとは家の近くにはないので頻繁にはいかないですが全国チェーンでは「まねきねこ」の朝料金が安い印象です。(朝料金はワンドリンク制かと思います)
また、カラオケ店という業態ではないですが、快活CLUBというネットカフェも大体カラオケの設置があります。自分は宿替わりに使うことが多いですが、その滞在中に一瞬だけカラオケルームを利用したりします。カラオケ以外のさまざまなアミューズメント施設や漫画・インターネット等もコミコミの価格で利用できる点が強みです。
もし近くに店舗がある方は調べてみてください。
基本はお店の空いている平日・日中に行くべき
次に、ヒトカラはいつ行くべきかという点についてですが、特にこだわりやスケジュールの制約がなければお店が空いている時間帯を目指して行くようにしましょう。可能であれば「平日・昼間(できれば午前中)」がベストです。平日が難しい、という方は休日(土日祝)でもよいのですが、基本的に日中(できれば午前中)に行くようにしたほうがよいです。
行くべき曜日・時間帯の優先順位をまとめると、以下の通りです。
曜日:平日>休日
時間帯:午前中(開店直後)>日中>夜
いうまでもないかもしれないですが、この優先順位は「利用客が少ない時間」を目指して行ったほうがよいということを意味しています。そうしたほうが良い理由としては、「空いていて入りやすい」ことや「料金が安い」ことのほか、そもそもお店によっては休日や夜の時間帯等の混雑する時間帯では一人利用ができない場合や、入れても時間制限等が設けられる場合があることが挙げられます。
お店が夜の時間のヒトカラを制限している理由は、先ほども述べた「ヒトカラの客単価・利益率の低さ」が原因です。やはり複数人での利用に加えて食事やアルコールによる売上も多い夜間の時間帯はお店にとっての書き入れ時となるため、一人客を受け入れてグループ客が入れない状況が発生するととお店からしても機会損失が生じることになります。
「一人客を冷遇するな!」という気持ちもわからなくはないですが、利益を重視するお店側の事情もやむを得ないかと思いますのでお店のルールに従いましょう。とはいえ、お店としても部屋を空にしておくよりは一人客であっても埋めるほうが利益になりますので、空いている時間ならまず煙たがられることはないです。
というか、仮に混雑する時間帯の一人利用がOKなお店であっても、行ってみて満室だった場合に1人で長時間待つのはしんどいですし、そこまでしてヒトカラに行くほどのモチベーションは普通はないかと思います。(ちなみに、カラオケって結構人気で都心のお店だと休日も午後は満室になっていることが多い印象です。)
また、上記の原則に加えて、平日の昼間でも学校の春休み・夏休み・冬休みの長期休暇期間であれば、カラオケの客層の一定割合を占める中高生で結構混んでいることもありますし、当然ゴールデンウィーク・お盆・年末年始等も繁忙期で通常と違ったオペレーションをしている可能性があるので、こういった期間(特に後者)にあえていく必要がなければ避けるのが無難かと思います。急を要するヒトカラってあまりないですしね。
利用時間の目安はまずは1-2時間程度
続いて、利用時間についてです。これは個人的な経験上の感覚ですが、1~2時間が適切だと思います。
まず前提として理解しておくべきなのは、当たり前ではありますが、一人カラオケでは複数人でのカラオケと異なって、一人で立て続けに歌うことになることです。単純計算にはなりますが、歌っている時間は二人で行く場合と比べて2倍の、三人で行く場合と比べて3倍です。
そのため、歌い方にもよりますが、2時間も歌っていると喉が結構疲れてきますので、私は1~2時間くらいがちょうどいいと思っています。もちろん、歌いたい曲やレパートリーの数は人それぞれではあると思いますので、とりあえず1-2時間からはじめてみて、自分にとってちょうどいい利用時間を探ってみてください。
厳密に決めたければあらかじめ歌いたい曲のセットリストを考えておいて、1曲5分想定とかで想定して歌いたい曲が全部歌えるような時間設定にする、ということもできますが、さすがにここまでする人はあまりいないと思います。
また、やや玄人向けの方法ですが、フリータイムで利用して休みを入れつつ歌うという手もあります。フリータイム料金が安いお店等あればアリですので、お店によって検討してみてください。
初めての一人カラオケ(ヒトカラ)ガイド(入店後編)
ヒトカラにあたってのメンタルを整えて、お店と時間が決まったらいざ入店です。
ここからは入店後のポイントのほか、一人カラオケの楽しみ方についても解説していきます。
受付は鋼鉄のメンタルで!
受付にあたっては鋼鉄のメンタルで臨みましょう!
と大げさに書きましたが、これはほぼ冗談です。鋼鉄のメンタルを準備するというほど難しいことではなく、ただ単に「不必要にヒトカラを恥じる必要はない」というだけです。
何度か行っているとわかりますが、一人で受付している人、会計している人等、店内でヒトカラ客はよく目にすると思います。お店からしても昼間の時間帯のヒトカラ利用は特に珍しいことではないので、特に負い目を感じる必要はなく普通に平常心で対応すればOKです。
ドリンク受取り問題(店員さんの襲来には注意)
些細な話ですが、ヒトカラで少し面倒なのがドリンク問題です。カラオケ店のドリンクのシステムは、お店によって大きく①ドリンクバーのお店と、②ワンドリンクのお店(店員さんが部屋まで持ってきてくれる)の2つに大別されるのが一般的かと思いますので、パターンに分けて対応方法を分析してみます。
ドリンクバーのお店
ドリンクバーで飲み放題のタイプのお店の場合、ドリンクをセルフで準備して部屋に入ります。こちらの場合では基本的には複数人で行く場合とあまり差はないかと思います。
ただ、強いて1つポイントを挙げるとすると、何杯もドリンクを飲みたい場合は最初から2杯ドリンクを準備して部屋に入りましょう。
というのも、複数人のカラオケの場合、だれがか歌っている間に2杯目のドリンクを取りに行けばよいですが、ヒトカラで2杯目のドリンクを取りに行く場合は、完全に部屋がもぬけのからの状態になりますので、単純に時間節約の観点のほか、盗難等の防止の観点からも有用です。
とはいえ、取りに行くのは大した時間のロスでもないですし、もし部屋を出るにしても貴重品をもって出ればいいだけなので、そこまで気にするポイントではないとは思います。また、ドリンク2杯まとめて持って入ってよいかどうかはお店によるかもしれないのでその点はお気をつけください。
ワンドリンクのお店
ワンドリンクのお店の場合、多くは部屋に入室した後に店員さんが注文したドリンクを運んできてくれることになります。ここで人によって気を付けなければならないのは、歌っている最中に店員さんがドリンクを届けに部屋に来たときの対応です。
複数人の場合、歌っていない人が応対すればよいのですが、一人の場合は歌を中断することになります。ヒトカラ上級者になると別になんてことはないのですが、歌っているときにタイミング悪くドリンクが運ばれてくると、人によっては気まずさを感じるかもしれません。
しかし、何度も言うようですが、一人客は今や特に珍しくもないので店員さんとしては慣れていると思われ、店員さん側が気まずさを感じることは特にないと思いますので利用客側の気の持ちようの問題です。どうしても気になる場合はドリンクが来るまでは歌わずに待機するというのも手かもしれません。
ヒトカラの楽しみ方はさまざま!
ドリンク問題が解決すれば、もはや恐れるものはなく、カラオケルームは完全に自分だけの個室空間と化します。
(というか最初からそこまで過度に恐れることはあまりないです。)
あとは楽しむだけですね。
カラオケルームの使い方は、カラオケを使って歌うほかにも深夜の時間つぶし、楽器の練習などなど多岐にわたりますが、以下では歌う場合にフォーカスして、一人カラオケならではの楽しみ方の例を挙げてみたいと思います。
楽しみ方がわからないという方に向けた参考までの一例ですので、すでに独自の楽しみ方や目的を見つけている人は基本的にはそれぞれの好きなように一人のカラオケをエンジョイすればよいと思います。
ストレス発散
これはヒトカラだけに限った話ではなく、カラオケの代表的な楽しみ方の一つかと思います。
ただ、一人だとたくさん歌えるのでストレス発散効果も高まりますね。
採点システムで高得点を狙う
私の楽しみ方はストレス発散のほかだと主にコレです。複数人で行くとテンポが悪くなるのでリクエストされないことも多い採点システムですが、一人ならそんなこともないですので高得点目指してがんばりましょう。
採点システムを重視する場合には、機種(主にDAMとJOY SOUND)によって採点の重視ポイント等がかなり違うので注意しましょう。テレビでよく見るのはおそらくはDAMの採点(もちろん、番組によってはJOY SOUNDの場合もあります)で、DAMのほうが点数は伸びにくい傾向です。
そして、DAM、JOY SOUNDのそれぞれ機種の中でも、各機種の最新版とそうではない1世代ほど前のものが流通していて、それによって採点システムが若干ですが異なっています。最新世代の機種での採点システムで採点したい!という希望がある場合は、希望の機種が置いてある部屋に入れるように、空いている時間(開店直後等)に行くのがますます重要になります。
人前で歌えない曲を歌う
みんなが知らない曲を歌ってその場が微妙な感じになるのはカラオケあるあるかと思いますが、ヒトカラでは、ほかの人とのカラオケでは歌いづらいマイナーな曲やマニアックな曲をいくら入れても場が白けることはありません。時間の許す限り無限に歌えます。
アイドル、アニメ等の本人映像が流れる曲で曲中にコールするなども勝手です。こちらはさすがのヒトカラ上級者の私でも未経験ですのでどうなっても知りません。が、やったところでたぶんどうもならないのでやっても大丈夫でしょう。
自信がない場合の練習
ヒトカラは練習にはもってこいです。カラオケが好き人が歌える自信がない曲をヒトカラで試してみるというのももちろんですが、人前で歌うことが苦手意識がある人やカラオケに行ったことがない人が場慣れのために行ってみるという使い方も全然アリかと思います。
会社・友達・恋人等とのカラオケの前に自分のレパートリーを増やしたい場合、場慣れしておきたい場合には、ヒトカラでの練習を検討してみてください。
最後に会計・退店(もう教えることはありません)
時間になったらお会計と退店です。
ここまで到達したら「もう何も怖くない」状態になっているかと思いますので、特にアドバイスはありません。
私がヒトカラの師匠だとすると、ここまで読んだみなさんは免許皆伝状態です。
立派な一人カラオケマスターになっているかと思います。
まとめ
今回はヒトカラの楽しみ方をまとめてみました。
見出しでポイントが分かるようにしていますが、最後にまとめです。
(入店前ポイント)
- 精神論:ヒトカラはいまや寂しくないし、恥ずかしくもない!
- お店選び:安いお店選びのポイントは「ヒトカラ料金の有無」
- 日程:基本はお店の空いている平日・日中に行くべき
- 利用時間:利用時間の目安はまずは1-2時間程度
(入店後のポイント)
- 受付:受付は鋼鉄のメンタルで!(平常心で対応すればOK)
- ドリンク:ドリンク受取り問題(店員さんの襲来には注意)
- 楽しみ方:ヒトカラの楽しみ方はさまざま!(練習、マイナー曲熱唱、採点システムなどなど)
大変長文となりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!
すてきなヒトカラライフを!
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